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フリーランスエンジニアに必要な技術力は?現場で通用する人・しない人

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フリーランスエンジニアに必要な技術力を解説する記事のアイキャッチ。Git・AWS未経験でも月60万円で独立した実体験と、技術力の本当の中身を示す。

SNSを開くと、Reactのパフォーマンスチューニングだの、Gitのコミット履歴をきれいに保つ流儀だの、キラキラした技術の話が流れてきます。それを横目で見ながら、自分の職務経歴書をそっと開く。書いてあるのは、PHPとjQueryと、Subversion。

「……これ、フリーランスで通用するのかな」

そう感じて手が止まったことがあるなら、この記事はあなたのために書きました。

先に結論を言います。フリーランスになるために、最新技術をぜんぶ習得しておく必要はありません。実際、僕が独立したときは、GitもAWSもDockerもVueも、まるっきり未経験でした。それでも、月額60万円の案件で独立できました。

ただ、勘違いされると困るので、ここだけは最初に言わせてください。僕は「技術力ゼロから独立した」わけではありません。20歳から会社員エンジニアとして働き始めて、独立したのは32歳になる年。実務経験は、11〜12年ありました。土台はあったんです。 なかったのは、当時モダンとされ始めていた技術の「経験」だけでした。

じゃあ、その「経験のなさ」は、独立の場面でどこまで足を引っ張ったのか。僕の場合、答えは「思っていたより、ずっと軽かった」でした。

フリーランスエンジニアに必要な技術力を、ツールの数ではなく調べて完成させる力として捉え直し、市場価値を確認するまでの流れを示したロードマップ図
目次(クリックで読みたいところから読めます)

結論|最新技術をすべて習得してから独立する必要はない

フリーランスに必要な技術力を、仕事を完了させた経験・調べて実装する力・相談する力・巻き込む力・改善する力・学び続ける姿勢の6要素に分解した図解

上の図解のとおり、僕が6年やってきて思う「フリーランスに必要な技術力」は、知っている言語やツールの数のことではありません。もっと地味で、もっと本質的なものです。

未経験の技術があることと、仕事を完了できないことは、まったくの別物です。ここを混同すると、いつまでも独立できません。

現場で本当に問われるのは、次のような力です。

  • 実務で、任された仕事を最後まで完了させた経験があるか
  • 分からないことを、自分で調べて実装できるか
  • 詰まったとき、素直に周囲へ相談できるか
  • 周りを巻き込んで、仕事を前に進められるか
  • フィードバックを受けて、成果物を直せるか
  • 新しい技術を、これからも学び続ける姿勢があるか

言い換えると、「知っているか」ではなく「たどり着けるか」 です。答えを暗記しているエンジニアより、答えにたどり着ける道具と粘りを持っているエンジニアのほうが、現場では信頼されます。

念のため書いておきますが、これは「技術力は低くていい」という話ではありません。実務未経験の人が、いきなり簡単になれる世界でもない。正確に言えばこうです。未経験の技術があっても、それだけを理由にフリーランスになれないわけではない。 この一線だけ、押さえておいてください。

独立時の僕の技術力を、正直に全部さらします

「未経験でも大丈夫」と言葉で言われても、たぶん信じきれないですよね。なので、独立した当時の僕の手札を、格好つけずに全部並べます。

独立時に経験があったPHP5系やZend Framework等のレガシー寄り技術と、Git・AWS・Docker・Vueなど未経験だったモダン技術を左右で対比した図解

当時の手札は、こうでした。

経験があった技術未経験だった技術
C++(少しだけ)Git・GitHub
PHP(5系まで)Vue・Reactなどのフロントエンド
Zend FrameworkAWSなどのクラウド
JavaDocker
jQueryPHP5系より後のバージョン
MySQL(5系まで)Zend以外のPHPフレームワーク
Linuxの簡単なコマンド操作
Subversion(Gitではない)

見てのとおり、実務の土台はちゃんとありました。10年以上、現場でコードを書いて飯を食ってきたわけですから。でも右の列を見ると、当時「これからの主流」と言われ始めていた道具は、ことごとく触ったことがなかった。バージョン管理はGitではなくSubversion、フレームワークもクラウドも、世代が一つ前で止まっていたんです。

正直に白状すると、SNSでモダンな技術をバリバリ扱うエンジニアを見るたび、「このままだと置いていかれる」と焦っていました。本屋やUdemyで教材を買っては、残業で疲れた頭で流し読みして寝落ちする。資格が取れたわけでも、何かを完成させたわけでもない。中途半端な独学を続けていた、ただの会社員です。

その状態で、独立したんです。

ちなみに「じゃあ何年の実務経験があれば独立できるの?」という疑問は、技術力とは別の切り口の話になります。そこが気になる人は、フリーランスに必要な経験年数の話も合わせて読んでみてください。

10件以上紹介されても、全部の案件に通ったわけじゃない

エージェントに登録して、最初に紹介された案件は10件以上ありました。数だけ見ると「引く手あまた」に思えますよね。でも、そこからが現実です。実際に企業と商談まで進んだのは、2〜3社。しかもそのうち、書類選考の段階で落ちた案件もありました。

つまり、どんな案件でも選び放題だったわけじゃない。僕の経験と、案件が求める条件が噛み合ったものだけが、次のステップに進めた。それだけの話です。

エージェントは、あなたのスキルシートを見て、通用する可能性のある現場に「だけ」つないでくれます。無茶な案件に特攻させて玉砕させるようなことは、彼らの利益にもならないのでしません。だから、紹介された案件があるという事実そのものが、「あなたの経験は市場で値がつく」という一つの答えなんです。

そもそも、業界全体が慢性的な人手不足です。経済産業省の試算では、IT人材の不足は2030年に最大で約79万人にまで広がるとされています。最新技術を完璧に押さえた「理想のエンジニア」だけを待っていられるほど、現場に余裕はない。だから、実務経験の土台がある人には、ちゃんと椅子が用意されているんです。

出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査 調査報告書」

全部に受かる必要はありません。噛み合う1社に、たどり着ければいい。

PHPの技術テストは、調べながら完成させた

最初の案件では、商談とは別に、PHPの技術テストがありました。

いくつかの課題が渡されて、指定された機能をPHPで実装して提出する形式。自分の空いている時間に取り組んで、期限内に出す。学校のテストみたいに「よーいドン」で解くのではなく、家に持ち帰る宿題に近い感覚でした。

で、白状します。全部スラスラ解けたわけじゃありません。 分からない部分は、その都度調べて、手を動かして、また詰まって調べて、を繰り返しながら実装しました。カンニングし放題の宿題、と言ってしまえばそれまでです。でも、期限内に、動くものを、完成させた。結果、そのテストに合格して、その企業が最初の参画先になりました。

この経験から、僕はこう考えるようになりました。あの技術テストで見られていたのは、たぶん「何も見ずに書ける知識量」ではなく、「調べながらでも、期限内に成果物を完成させられるか」だったんじゃないか、と。

もちろん、企業側が採点基準を明かしてくれたわけではないので、これはあくまで僕の推測です。ただ、実務ってまさにそういうものですよね。誰も、ドキュメントを見ずにコードを書けとは言わない。調べて、試して、動かす。その当たり前ができるかどうかを、テストという形で確かめられていたんだと思います。

FuelPHPもGitも、参画してから覚えた

「じゃあ未経験の技術は、商談でどうごまかしたんだ?」と思った人もいるでしょう。答えは単純で、ごまかしていません。正直に言いました。

最初の案件の商談で、FuelPHPやGitを使った経験がないことを、そのまま伝えました。そのうえで「未経験なんですが、大丈夫でしょうか」と正面から確認したんです。

そのとき返ってきたのが、「やりながら覚えればいいよ」という言葉でした。

らんこ

知らないを隠さない誠実さがいちばん強い

この一言に、当時どれだけ救われたか。……ただし、ここは誤解しないでほしいところです。この「やりながら覚えればいい」は、すべての企業・すべての案件で言ってもらえる魔法の言葉ではありません。 あくまで、僕の最初の参画先で、実際にあった話です。未経験を歓迎してくれる現場もあれば、即戦力しか求めない現場もある。そこはエージェントが見極めて振り分けてくれます。

そして大事なのは、参画した後です。「現場に入れば誰かが全部教えてくれる」なんてことは、当然ありませんでした。分からないことは山ほどあって、そのたびに教材を読み、Udemyの講座を買い、手を動かして覚えていった。実務で必要になった技術は、実務の外でも自分で追いかけたんです。

そうやって参画後に身につけたのが、この辺りです。

  • FuelPHP、Symfony(PHPのフレームワーク)
  • AWS(クラウド)
  • Git、GitHub
  • PHP8系まで
  • Vue(フロントエンド)
  • MySQL8系まで
  • Docker

独立時点の「未経験リスト」と、ほぼ綺麗に一致しているのが分かりますか。独立前に埋めておく必要はなかった。参画してから、仕事をしながら埋めていけばよかったんです。

技術力以外の部分も、めちゃくちゃ見られている

ここまで技術の話をしてきましたが、実は最初の案件で評価されたのは、技術そのものではありませんでした。契約が続き、単価が上がっていった理由を振り返ると、大きく3つに集約されます。

フリーランスが技術力以外に評価される3つの力(協調的なコミュニケーション、分からないことに嘘をつかない誠実さ、調べて人を巻き込む自走力)を示した図解

1. 周囲と協調できるコミュニケーション

真面目で落ち着いた態度、商談での受け答え、チームのメンバーと衝突せずに働けること。地味です。でも、フリーランスは基本的に「即戦力の外注」として見られるので、一緒に働いていてストレスがないことの価値は、想像以上に高い。

僕の場合、会議をうまく仕切れたのも評価につながりました。エンジニアだからコードだけ書いていればいい、ではなく、論点を整理して打ち合わせを前に進められる。この「進行できる力」は、意外と替えがききません。

2. 分からないことに、嘘をつかない誠実さ

知らないことを「知ってるフリ」でごまかすエンジニアは、必ずどこかで破綻します。僕は、分からない領域は「分かりません、でも詳しい人に聞いて確認します」と言うようにしていました。

かっこ悪い? いいえ、逆です。「この人は知ったかぶりをしない」という信頼は、正確なコードと同じくらい重い。

3. 自分で調べ、人を巻き込んで前に進める自走力

詰まったときに、一人で抱え込まず、必要な人を巻き込んで解決に持っていく。この「自走力」と「巻き込み力」のセットが、たぶん一番評価されました。

現場で通用しないのは「調べない・相談しない・直さない」人

ここまで読んで、「じゃあ誰でも独立できるってこと?」と思った人がいるかもしれません。それは違います。ここははっきり分けさせてください。

未経験の技術がある、というだけの理由で「独立にはまだ早い」と判断する必要はありません。でも、次のような人は、慎重に考えたほうがいい。

  • 分からないことを、自分で調べようとしない
  • 実装で詰まっても、周囲に相談できない
  • フィードバックをもらっても、成果物を直せない
  • 新しい技術を学ぶ意欲が、そもそもない
  • 楽して稼ぎたい、という動機だけでフリーランスを見ている
  • 成果や契約に、責任を持つ覚悟がない

ただ、これは生まれつきの資質の話ではありません。上の4つ(調べる・相談する・直す・学ぶ)は、今の会社にいながら鍛えられます。詰まったら1時間で見切りをつけて先輩に聞いてみる。レビューの指摘を、言い訳せずそのまま反映してみる。それだけで、このリストからは抜け始めます。

なぜここまで言うのか。同じ現場で、実際に見た光景があるからです。

同じチームで、約1か月で契約終了になった人がいた

僕が参画していた現場に、あるフリーランスの方がいました。その人は、参画から約1か月で契約終了になりました。

事実として、僕が直接見た範囲を書きます。その人は、実装作業にかけた時間のわりに、完成した成果物の品質が低かった。ある日、プロパー(その会社の社員)のチームリーダーから、僕は「あの人のスキル面、どう思う?」という趣旨の相談を受けました。参画したばかりの時期だったので、僕は「まだ分かりません」と正直に答えました。その後、その人は現場を去りました。

ここから先は、僕の考察です。断っておくと、契約終了の正式な理由を、僕は知りません。 技術力が原因だったのか、別の事情があったのか、断定できる立場にない。だから断定はしません。

ただ、一つだけ思うことがあります。実装や既存仕様で詰まったとき、その人がもっと早く、周囲に相談して仕事を前に進められていたら、景色は違ったんじゃないか、と。

らんこ

知らないより、抱え込んで成果が出ない方が危ないです

知識が足りないこと自体は、罪じゃありません。誰だって最初は未経験です。でも、その足りなさを一人で抱え込んで、成果物の品質が上がらないまま時間だけが過ぎていく。これは、まずい。知らないことを隠さず、必要な人を巻き込んで成果物の質を上げていく力。これもまた、フリーランスに必要な「技術力」の一部なんだと、僕はあの現場で学びました。

フリーランスは「銀の弾丸」ではない

はっきり言います。フリーランスは、楽して儲かる魔法でも、銀の弾丸でもありません。成果が収入に直結するぶん、短期間で収入を伸ばせる可能性がある一方で、成果を出せなければ契約が続かないリスクもある。正社員より、ある意味シビアです。

だからこそ、向いているのはこういう人だと思っています。

  • 大変でも収入を最大化して、短期間で資産を築きたい人
  • いろんな現場を経験して、スキルを伸ばしたい人
  • 学び続けながら、自分の市場価値を上げていきたい人

逆に「今より楽になりたいだけ」なら、たぶん期待は裏切られます。

自分の技術力が通用するかは、一人で決めなくていい

エンジニアが頭の中で行う辛口の自己採点と、エージェント経由で分かる市場の評価のズレを対比した図解

さて、それでも最後に、これが残っている人が多いはずです。

「言いたいことは分かった。でも結局、じゃあ自分のスキルは通用するのかよ、と」

その答えは、あなた一人では出せません。というより、出そうとしないほうがいい。 技術力を自分の頭の中だけで採点すると、SNSのすごい人と比べて「自分なんて」と辛口になりすぎるからです。その値付け、本当に正しいですか?

それに、あなたが「時代遅れ」と感じているスキルセットを、企業側はそこまで贅沢に選べていません。IPAの調査では、DXを推進する人材が「大幅に不足している」と答えた企業は、2021年度の30.6%から2023年度には62.1%へと倍増しています。つまり、モダンな技術を持った人材は、会社の中でも取り合いになっている。あなたが「自分なんて」と値引きしているあいだにも、経験のあるエンジニアを探している現場は増え続けているんです。

出典:IPA「DX動向2024 深刻化するDXを推進する人材不足と課題」

市場価値を知っているのは、あなたでも、SNSの誰かでもなく、実際に案件を扱っているエージェントです。職務経歴書を渡せば、「あなたの経験だと、こういう案件が紹介できて、想定単価はこのくらい」という、生の数字を返してくれます。

技術的な条件は、相談すれば向こうが合う案件を探してくれる。ただし、希望する単価に届くかどうかは、また別の問題です。ここは正直に言っておきます。経験や保有スキル、地域、案件、働き方によって、単価は変わります。僕が月60万円から始められたのは、あくまで僕の経験と市場のタイミングが噛み合った結果で、「誰でも60万円から」という保証ではありません。

でも、だからこそ、確かめる価値があるんです。頭の中の値札と、市場の値札が、どれだけズレているか。

そして何より大事なのは、これを会社員のまま、辞める前にできるということ。登録して面談したからといって、独立を決めなきゃいけないルールなんてありません。条件を聞いて、納得できなければ、そのまま会社員を続ければいい。ただの情報収集です。

🔍 まずは「自分の値札」を見にいってみる

会社を辞める必要はありません。職務経歴書を渡して、紹介できる案件と想定単価を聞くだけ。家族がいて慎重になっている人こそ、リスクなしで判断材料だけ集められます。僕も会社員のまま、レバテックフリーランスで相談を始めました。

レバテックフリーランスに無料相談する →

ちなみに、レバテックが公表している登録者の平均年収は881万円(月平均で約73万円)です。もちろん全員がこの数字になるわけではありませんが、「未経験の最新技術がある自分は、どうせ安く買い叩かれる」という思い込みは、一度、生の数字にぶつけてみる価値があります。

「登録だけして、営業がしつこかったら嫌だな」という不安がある人は、エージェントに登録だけして使わないのはアリかという記事に、僕の実体験を書いています。あわせて、家族がいる状態で独立の判断をどうつけたかは、家族持ちでフリーランスは不安?にまとめました。踏み出す前の不安は、否定しません。だからこそ、順番を守って、材料から集めればいい。

まとめ|最新技術を全部覚えてから、じゃなくていい

フリーランスになるために、最新技術をぜんぶ覚えてから独立する必要はありません。僕自身、Git・AWS・Docker・Vueが未経験のまま、月額60万円で独立しました。今は75万円まで来ています(これは単価であって、手取りや給与ではありません。念のため)。

ただし、実務経験という土台と、学びながら成果を出す力は必要です。技術力とは、知っているツールの数ではなく、分からないことを調べ、素直に相談し、期限内に仕事を完成させて前に進める力のこと。冒頭で職務経歴書を眺めて手が止まった、あのときのあなたに足りないのは、たぶん新しい技術じゃありません。「自分の値札を、まだ一度も見ていない」ことのほうです。

いきなり会社を辞める必要はありません。会社員のまま、あなたの経験で紹介できる案件と、その単価を、まず確認してみてください。頭の中の自己採点より、ずっと正確な答えが返ってきます。

もし「じゃあ、どのエージェントに相談すればいいの?」というところで迷ったら、30代・家族持ちの僕がエージェントを本音で比較した記事を参考にしてみてください。

🚀 頭の中の値札を、市場の値札で答え合わせする

「自分の技術力じゃ無理」と決めつける前に、プロに経歴を見てもらいましょう。会社員のまま相談でき、条件に納得できなければ独立しなくてOK。家族持ちでもリスクを抑えて動ける、最初の一歩です。

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フリーランスエンジニアに必要な技術力を解説する記事のアイキャッチ。Git・AWS未経験でも月60万円で独立した実体験と、技術力の本当の中身を示す。

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