こんにちは!セイヤ(@SeiyaFreelance)です。
僕は34歳のときにそれまで8年間勤めた会社を退職してフリーランスエンジニアになりました。
どうして普通の転職ではなくフリーランスエンジニアという道を選んだのか。
世間では30代半ばは転職の限界と言われていました。
30代後半になると転職難易度がグッと上がる傾向があるため「35歳転職限界説」とか「35歳の壁」なんて通称もあったぐらいです。
比較的ホワイトな職場だったので、
「本当に転職していいのか?条件が悪くなるだけかもしれないぞ?」
という弱気な思いと、
「もしかしたらこれが最後の転職チャンスになるかもしれない・・・」
という前向きな思いが混在していました。
同時に、全く知らない世界に飛び込むのでとても不安だったのを覚えています。
本記事では、僕が8年間勤めた会社を退職してフリーランスエンジニアになった理由を話します。
転職やキャリアに悩んでいるエンジニアさんに少しでも参考になれば幸いです。
フリーランスエンジニアになった理由は技術の不安と収入への期待
僕がフリーランスエンジニアの進路を選択した理由はざっくり言うと
- 技術面(スキル)の不安
- フリーランスの収入への期待
が半分ぐらいずつです。
30代エンジニアあるある、このままでいいのか不安になる症候群
僕は正社員エンジニアだったときはtoBのWebシステム開発・運用をしていました。
そこで使っていたスキルセットは主に、
- PHP(5系)
- JavaScript(jQuery)
- Java
- Linux
- MySQL
- Subversion
です。
2010年代では結構よく見かけたスキルセットかなと思います。
しかしITエンジニアの世界は技術の進歩が早く、
- 2015年にはJavaScriptのES2015(ES6)が標準化されました
- Gitが一般的になりSubversionからGitへの移行が加速しました
- PHPも7系が標準となりLaravelのような便利フレームワークがトレンドに
- …etc
僕は技術系のYouTubeとかブログを結構閲覧する方なんですが、ものっすごく焦燥感を覚えたんですよ。
「あれ?世の中どんどん進んでいってるのに自分は取り残されているんじゃ・・・」
って。
30代はいろいろと世界が見えてきてこういう焦燥感を感じやすいらしいです。
とはいえ仕事で扱っているシステムは新しい技術に簡単にリプレースできるものではありません。
そしてレガシー技術を使い続けると何が起こるか、
人材価値が相対的に下がっていくんです
現状維持ではありません。下がっていきます。
PHP ver.5しか使えない人とPHP ver.7が使える人だったら当然PHP ver.7が使える人の方が人材価値は高いですよね?JavaScriptもES2015以降が使える人と使えない人であれば使える人の方が価値が高いです。
そしてPHP ver.7やES2015が使えるのがスタンダードになったらどうでしょう?
使えない人は淘汰されてしまいます。
フリーランスエンジニアの収入への興味と期待
それがキッカケで転職を意識しはじめ、フリーランスという働き方を知ったときにより転職への熱意が高くなります。
それまではフリーランスでエンジニアやるという働き方に対して全然知らなくて「世の中にはそういう人もいるんだなぁ」と自分とは別の世界の話だと。
そんなあるときTwitterで「フリーランスのエンジニアは普通の人でも月5〜60万円貰える」というツイートを見かけました。
大きな衝撃を受けました。
「毎日頑張って通勤してフルタイム働き月の手取りが32万円」なのに、僕と同じか若いような人が同じ時間で2倍稼いでいる・・・。
「えっ?何したらそんなに給料貰えるの?なんか凄い技術を持ってるの?」
もう訳がわかりません。転職を意識していた僕は急いでフリーランスのことを調べ始めました。
フリーランスエンジニアは特別な存在じゃない
調べてわかったことは、
- フリーランスエンジニアは一般的になってきたこと
- 特別凄い技術力を持っていなくてもなれること
- 平均的な単価(月収)は60万円〜80万円であること
- 色々な案件を経験できるのでスキルアップできること
でした。
フリーランスという働き方でエンジニアをする、というのは一般的であり特別な存在ではないようでした。
フリーランスは色々な案件を自分で選んで経験できるのでスキルアップがしやすい(市場価値を上げやすい)こともわかりました。
正社員で何か新しい技術に挑戦したいと思ったら、できることは今のシステムに取り入れられないか提案するか、扱っているチームが別にあれば移動できないか相談することだと思います。
難しい場合転職するという選択肢が浮かびますが、正社員で転職しまくるとキャリアが死にます。(いわゆるジョブホッパー)
フリーランスの場合は取り扱う技術などの条件を見ながら案件を自分で選択して応募できるし、1〜2年で案件を変えることは普通です。
リスクを許容してチャレンジするなら今しかない
転職を意識し、フリーランスについて色々と調べてたとき僕は34歳でした。
子供はいなかったものの既に結婚して妻がいて守らなきゃいけない生活があります。
ただ、ここで迷っていたらどんどん身動きが取れなくなる。
「リスクは今が一番小さい」
そう思って妻に転職することを相談し、フリーランスに挑戦してみたいと打ち明けました。
成功すれば収入が2倍になるかもしれない。
失敗して案件が取れなければ今の生活より条件が悪くなるかもしれない。
やってみないと後悔すると思い勇気を出してフリーランスエージェントに登録。
最初に選んだのはレバテックフリーランスです。(今でもお世話になっています)
フリーランス転職のスケジュール
せっかくなので最初にフリーランスエンジニアとして独立開業したときのスケジュールも紹介します。
それまで通常の転職・フリーランス転職の両天秤で情報収集していた。
思い切ってフリーランスに挑戦してみようとフリーランスエージェント(レバテックフリーランス)に登録。
レバテックフリーランスから「スキルシートを書いてください」と言われたのでいただいたフォーマットに記入する形でスキルシート作成・提出。
エージェントから提案のあった案件で興味あるもの・・・というかできそうなものにエントリー。
最初は自分にできるのか不安が大きく、「興味<できそう」の優先度で選んでいました
いくつかエントリーと商談した結果無事一社から案件をいただくことができました。
当時の現場で退職の相談と業務の引き継ぎをしていました。
結構バタバタした記憶があります。
初めてのフリーランスということもあり、関連する情報もめちゃめちゃ調べていました(開業の仕方とか)
この辺りで開業届を提出しました。
当時の会社にはその前日まで勤務していたため、退職後翌日に開業届を出した感じです(忙しい)
開業届を書くときに屋号どうしようとか悩みました。空欄でもいいんですけどせっかくだから・・・。
「確定申告を青色でやるといいらしい」と漠然と調べてあったため、青色申告のための書類も同時に提出しました。
会社の健康保険と厚生年金がなくなったので国民健康保険・国民年金に切り替えました。
これらは会社の保険がなくなってから14日以内に切り替える必要があります。
期限が過ぎて面倒なことになるのが嫌だったのですぐ切り替えました。
晴れてフリーランスエンジニアとしてデビューしました。
まとめ
本記事では僕が8年間勤めた会社を退職してフリーランスエンジニアなった理由についてお話ししました。
30代になると急に感じる
「このままでいいんだろうか・・・」
という謎の焦燥感。エンジニアの場合は特に感じやすいのではないでしょうか?
スキルアップとお金のためにフリーランスエンジニアに挑戦しましたが、あのときの決断は間違いではなかったと自負しています。
自分のスキルセットでもちゃんと業務+αで勉強・吸収していけば全然こなせましたし、企業側からも重宝して頂けています。
僕はもともと飽き性なところがあり、同じ職場に通っていると飽きてきて苦痛を感じます(社会人向いてない)
フリーランスエンジニアの場合は1〜2年で案件を変えることは普通であるためその点もすごく自分に相性がいいなって思っています。
本記事が、フリーランスに挑戦してみようかなって考えているエンジニアの方に少しでも参考になれば幸いです。
以下の記事で初めてフリーランスになるときにオススメするフリーランスエージェントを紹介しています。
すぐにフリーランスになる予定がなくともエージェントに登録して案件を眺めてみたり、キャリアの相談をしてみると市場での自分の立ち位置が把握できますよ。
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