フリーランスという働き方の認知度が上がり、エンジニアに関しても経験を積んで独立・フリーランスになり収入を上げたり狙ったスキルを獲得していくのが一つの黄金ルートとなりました。
とはいえ、まだまだフリーランスは一般的ではなく
「フリーランスエンジニアって一体どういうものなんだ?」
ってわからないですよね。
- 好きなときに好きな場所で働く職業?
- 週2〜3で短時間だけ働ける?
- サラリーマンと比べて高収入を貰うすごい人たち?
- クラウドワークスのようなサービスで仕事を貰う?
これらは僕がフリーランスエンジニアになる前に持っていたフリーランスに対するイメージです。
部分的には正しいですが、ほとんどが誤っています。
巷で目にするフリーランスの広告では「好きなときに好きな場所で働いて高収入!」みたいな発信がされるのでそういうイメージが先行しがちですが、
実際の働き方は正社員とほとんど変わりません。
なぜなら正社員とフリーランスで異なるのは契約形態と報酬、税金の仕組みだけだからです。
僕は社会人になってからずっとエンジニアをしています。
あるときTwitterで「フリーランスのエンジニアは普通の人でも月5〜60万円貰える」というツイートを見かけ、毎日頑張って通勤して月の手取りが32万円とかだった自分は大きな衝撃を受けました。
しかしフリーランスというものへの知識が全くなかったため、
「怪しい人がポジショントークしてるだけじゃないのか」
「もう30歳を超えて家族も居る自分にできるのか」
「仕事が貰えなくて路頭に迷うことはないか」
とすごく不安でめちゃくちゃ調べまくった記憶があります。
実際にフリーランスエージェントに登録し、案件獲得〜会社を退職するときも相当に勇気が必要だったのを覚えています。
この記事では実際にフリーランスエンジニアとして独立し、現在も継続してフリーランスで生計を立てている僕が
- フリーランスエンジニアとはどんな職業なのか
- 正社員エンジニアと働き方の違い
- 実際に稼げるのか、どんな人に向いているのか
を解説します。
本記事を読めば現役フリーランスエンジニアの生の声でフリーランスに対する知識を付けることができ、エンジニアのキャリアとしてフリーランスという選択肢と向き合えるようになります。
僕はフリーランスになって初月で収入が約30万円から約60万円へと2倍に増えました。
ぜひフリーランスエンジニアという働き方を知って、正社員と比較したときに自分はどちらがいいだろうと考えられる知識を身につけて欲しいと思います。
フリーランスエンジニアとは企業に属さず働き収入を得る職業
フリーランスエンジニアとは、一言で言うと「企業などの組織に属さずに働き収入を得る職業」です。
組織に属さず個人で事業をすることから個人事業主とも言います。
一人社長ってやつですね!
働き方はいくつか種類があるよ
フリーランスエンジニアの働き方
フリーランスエンジニアの働き方は契約の種類によって大きく異なります。
契約には主に以下の2種類があります。
- 準委任契約
-
事実行為を委託する契約。
例えば「月○○時間このプロジェクトに従事する」という行為に対して報酬が支払われる。 - 請負契約
-
仕事の完成を約束する契約。
例えば「○○というシステムを納品する」という納品物に対して報酬が支払われる。
どちらの契約でも活躍しているフリーランスエンジニアはいます。
ただ取っ付きやすいのは準委任契約のフリーランスです。
なぜなら企業と約束した時間分を働くことで報酬を貰うことができるからです。正社員と同じような感じですね。
対して請負契約は完成させた納品物が評価されます。
納品物が完成しなかったり、発注側の要求に応えられていない品質であれば債務不履行となり最悪の場合報酬がいただけません。
慣れてないと請負契約はちょっと怖いですね・・・
準委任契約の主な仕事の探し方
準委任契約では働いた時間に対して報酬が支払われます。
初めてのフリーランスエンジニアとして敷居が低いのは準委任契約です。
レバテックフリーランスをはじめフリーランスエージェントを使って探す案件は準委任契約の案件です。
上図はレバテックフリーランスの案件の抜粋です。
清算基準時間というものが設けられており、上図の案件だと1ヶ月で140時間〜180時間業務に従事すれば契約した報酬が支払われます。
請負契約の主な仕事の探し方
請負契約は成果物に対して報酬が支払われます。
初心者には敷居が高そうに感じますが、成果物さえちゃんと完成させられるのならば働く時間やペースは自分でコントロールできるメリットがあります。
クラウドワークスなどのサービスで案件を探します。
上図はクラウドワークスの案件の抜粋です。
「○○を作ってください」という成果物と納期が決まっていて、ちゃんと納品できた場合に契約した報酬が支払われます。
準委任契約の主な清算基準時間は140〜180時間
準委任契約では作業に従事した時間に対して報酬が支払われます。
この時間は幅があり1ヶ月で何時間ぐらい働けばいいのかいいのか契約時に決定します。これが精算基準時間です。
案件によって異なりますが、経験上多いのは1ヶ月「140時間〜180時間」の清算基準時間です。
勤務時間が140時間に満たない場合は報酬が時間割で減額され、逆に残業して180時間をオーバーする場合その分の報酬は上乗せされます。
1ヶ月で営業日が20日あると仮定すると、
8時間勤務×20日 = 160時間
となります。
つまり1ヶ月に2.5日(20時間)まで休んだり、20時間残業する分にはひと月の報酬に影響は出ないということです!
フリーランスって休みがないイメージでしたが月に2日はお休みできるんですね
働く場所や日時は企業が指定する
「フリーランスは好きなときに好きな場所で働ける自由度が高い職業!」
と謳っている広告を一度は見たことありませんか?
アレは嘘です。
必ずしも間違いではないですが、ことエンジニアで準委任契約となると誤った誇大広告と言わざるを得ません。
働く場所や日時は案件発注元の企業が決定します。
企業オフィスに出社が義務付けられている案件もあれば、リモートで働く案件もあります。
が、リモートの場合でも自宅限定など決まっているため、カフェで仕事したり旅行先で仕事したりなどできるゆるい案件は多くはないでしょう(稀にあることもある)。
働く日時も正社員と同様です。その企業の営業日で定時も決まっています。
リモート限定で案件を探すことはできるので安心してください
フリーランスエンジニアの報酬単価
フリーランスエンジニアで準委任契約の場合の1ヶ月の報酬を単価といいます。
単価はメインとなるスキル(プログラミング言語)やできる仕事の範囲(インフラ・PG・SE…etc)で上下します。
大手のフリーランスエージェントの案件単価を参考にすると、
概ね平均単価は60万円〜80万円
といったところです。
1ヶ月の単価が100万円を超える案件もあります
フリーランスには会社による保証制度がない
フリーランスには勤務の保証や雇用保険による保証がありません。
例えば正社員であれば怪我や病気で勤務できなくなったときも有給休暇を使ったりできますがフリーランスに有給休暇はありません。
何らかの理由で働けなくなった場合も、会社に勤めていた人であれば雇用保険があるため条件を満たせば失業給付金が貰えますが、これもフリーランスにはありません。
フリーランスエンジニアの役割と仕事内容
フリーランスエンジニアは企業の案件(プロジェクト)に参画して働きます。
短期の仕事か長期の仕事かは案件によります。
フリーランスエンジニアが行う仕事内容は開発面では正社員とほとんど変わりません。
- 要件定義
- 仕様の作成・調整
- コーディング・テスト
- リリース
- 運用
与えられる仕事の範囲にもよりますが、開発に必要なことは何でも任されるイメージです。
ただ権限の関係上、インフラや本番環境は正社員しか触れない場合もあります。
またその企業の開発以外の活動(懇親会のセッティングやイベント幹事など)も割り振られません。
開発に集中したい人にとっては願ってもない働き方ですね!
フリーランスエンジニアと正社員エンジニアの違い
フリーランスエンジニアと正社員エンジニアの違いについて解説します。
フリーランスは労働法で守られた契約ではない
フリーランスエンジニアと正社員エンジニアでは契約が異なります。
正社員であれば有給休暇が貰えたりしますが、フリーランスエンジニアにはありません。
怪我や病気などで働けない場合、勤務時間が決められた精算基準時間(例えば140時間〜180時間)を下回ってしまうとその分報酬がダイレクトに減ります。
フリーランスと正社員では社会保障(健康保険・年金・雇用保険)が違う
正社員エンジニアの場合、社会保障として健康保険(社会保険)、厚生年金、雇用保険に加入します。
対してフリーランスは国民保健、国民年金に加入し雇用保険はありません。
雇用保険がないため仕事がなくなったときの失業保険はありません。
正社員であれば社会保障のお金は会社と自身で折半するため自費は半分で済みますが、
フリーランスの場合は全額を自己負担します。
フリーランスと正社員では報酬が違う
フリーランスエンジニアと正社員エンジニアでは報酬の金額が異なります。
同じ仕事をした場合報酬が高いのはフリーランスエンジニアです。(仮に同じ報酬額の案件しか受注できないような場合は正社員の方がお得です)
例えば僕は正社員として働いていたときの月給が約30万円だったのに対し、フリーランスとなったときの初月の報酬は約60万円でした。
ありがたいことに報酬額は今も順調に上がっています。
スキルが同じでも立場が異なると月収も異なります。
フリーランスは自分で税金を計算して払う
フリーランス(個人事業主)はエンジニアに限らず自身で税金を計算し毎年年始に確定申告をする必要があります。
誰もやり方を教えてくれていなかったので最初こそ戸惑いますが、freeeのようなクラウド会計サービスを使うことで簡単に確定申告できます。
自宅でリモート作業をしている場合、家賃や電気代、ネット使用料を経費にしたり節税対策が色々とできるので、経費をまとめて確定申告するのは面倒ではありますがフリーランスのメリットでもあります。
フリーランスエンジニアの年収
フリーランスエンジニアの年収は扱えるスキルセットや経験で上下します。
以下は主なプログラミング言語別の平均年収です。
どのプログラミング言語でも平均で年800万円、月66万円以上です。
これ結構衝撃的ではないでしょうか?
僕は当時手取り約30万円で勤務していたので、同じ1ヶ月の勤務で報酬が2倍以上も違うのです。
特に役職などではない普通のフリーランスエンジニアが平均で貰えるのがこの金額です。
この年収から以下の税金が差し引かれたものが実質の手取りとなります。
- 所得税
- 住民税
- 個人事業税
- 固定資産税
- 国民健康保険料
- 国民年金
所得税や国民健康保険料は収入(正確に言えば課税所得)によって納める税額が変わります。
収入が少なければそれだけ税額が下がり、収入が多ければ納めなければならない税金は多くなります。
こう見るとフリーランスはたくさんの税金や保険料を支払わなければいけないと思いますが、正社員と異なり自分で節税対策ができるため正社員とフリーランスのどっちがお得かは一概に言えません。
フリーランスエンジニアのメリット・デメリット
フリーランスエンジニアのメリットとデメリットを比較していきます。
フリーランスエンジニアのメリット
- 案件を選べる(スキルセットや報酬条件、勤務時間など)
- 正社員と比較して月収・年収が高い
- 自分の頑張り次第で限界まで稼げる
- スキルアップがしやすい
- 職場環境を変えやすい
- 通勤電車に乗らなくてすむ
- 年功序列の影響を受けない(収入はスキルに比例する)
フリーランスエンジニアは案件を自分で選びます。
もちろん企業側に採用されることが必要です。
が、条件が悪かったり狙ったスキルセットではない案件にはそもそも応募しなければいいのです。
通勤電車に乗りたくない場合はフルリモートの案件を選び、活かしたいスキルや経験したいスキルがあればそれを扱っている案件を選びます。
正社員と比較して月収・年収が高いのも特徴です。さらに副業禁止などの規約もないため自分の頑張り次第で限界まで稼ぐことができます。
以前同僚だったフリーランスエンジニアの中には、メイン案件の定時後からサブ案件をこなし土日も別の案件でゴリゴリ活動しているスーパーマンがいました。たぶん相当稼いでる・・・。
個人的には職場の環境を変えやすいのも大きなメリットの一つかなと考えます。
仕事って、ずっと同じことを続けていると飽きませんか?
毎日同じ景色を見ながら通勤したり、毎日同じデスクに座って仕事したり。
エンジニアの仕事は昨日と同じことを続ける・・・みたいなルーチンワークではないものの、環境は同じなので僕は飽きてきちゃうんですよね。
正社員で1〜2年以内の短期間で転職を繰り返すとジョブホッパーというイメージが付き転職活動に不利になりますが、
その点フリーランスエンジニアであれば1〜2年で案件を切り替えるのは普通なので、飽きたりやり遂げたと思ったときは契約を終了し新しい案件を探すことができます。
フリーランスエンジニアのデメリット
- 収入の保証がない(雇用保険)
- 有給休暇がない
- 社会的な信用が低い
- 確定申告や節税などに税知識が必要となる
- 年功序列の影響を受けない(年齢が上がってもそれだけだと意味がない)
フリーランスには雇用保険がないため収入の保証がありません。
案件が見つからない場合、その期間は収入がゼロになってしまいます。
とはいえ、案件が長期間見つからないことは発生しにくいので注意するとしたら病気や怪我などで働けない期間が生じた場合です。
有給休暇もなく収入にダイレクトに響くため病気・怪我には細心の注意が必要です。
社会的な信用が低く家を建てたりするときなどに不利だという話は聞きます。
僕は家を建てたことがないので実際には分かりませんが、長期のローン審査がおりにくいそうです。なおクレカの審査は問題なく通りました。
フリーランスは確定申告を自分でやらなければいけません。
正社員の場合は会社が代行してやってくれているので自分では年末調整書に名前を書くぐらいだったので難易度大幅アップです。
しかし逆に言えばある程度の税知識を身に付けることで自分で節税して税金を安く抑え手残りを増やすことができます。
フリーランスエンジニアに必要な知識と経験
フリーランスエンジニアとして活動するために必要な知識や経験は、正社員エンジニアと変わりありません。
正社員エンジニアとして2〜3年業務した経験があれば問題なくこなせます。
企業は即戦力を求めているため、
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- 実装
- テスト
- 保守・運用
というシステム開発工程でどの工程の経験があるかを注視します。
全ての工程に対して経験があるのが最も望ましいですが、ない場合でもそれに見合った案件をフリーランスエージェントが紹介してくれます。
準委任契約の業務委託として案件に参画する場合、チームで開発を進めるため一人でゼロイチでサービスを立ち上げるほどは求められません(もちろん技術力があるに越したことはないです)。
30代からフリーランスエンジニアになる一番簡単な方法
フリーランスエンジニアになる一番簡単な方法は「フリーランスエージェントに登録して案件を探してもらう」方法です。
「友達が会社を経営していて一声掛ければまとまった仕事を振ってくれる」
という人は多くはないでしょう。
30代であれば正社員エンジニア経験も何年かあると思います。
数年の開発経験があるエンジニアは貴重なので、フリーランスエージェントも気合を入れて案件を探してくれます。
>>【保存版】失敗しないフリーランスエンジニアのなり方完全ガイド
>> 初めての独立開業にオススメのフリーランスエージェント5選
下の記事ではフリーランスのなり方やおすすめエージェントを丁寧に紹介しています
フリーランスエンジニアに向いている人の特徴
フリーランスに向いている人の特徴は以下です。
- 向上心がある
- 変化を好む
- 飽きっぽい
フリーランスエンジニアとして成功するためにはスキルアップが大切です。
正社員で向上心が高い人はどんどん仕事が回ってきてポストが空いていれば役職に就きます。
対して、フリーランスで向上心が高い人はどんどん単価が上がっていきます。
誤解しないで欲しいのはスーパーエンジニアである必要はないということです。フリーランスの中には自己管理能力が少ない人も多いので、普通の感覚でやっていれば向上心が高いカテゴライズをされることがあります。
フリーランスのエンジニアは案件単位で仕事をします。長期案件もありますが、もちろん好きなタイミングで新しい案件に挑戦することができます。
ポジティブに言うと変化を好む人、ネガティブに言うと飽きっぽい人はフリーランスのエンジニアに向いています。
フリーランスエンジニアが向かない人・失敗する人の特徴
フリーランスエンジニアに向かない人、フリーランスになっても失敗する人の特徴は以下です。
- コミュニケーション能力が低い
- 高収入より安定を望む
- 正社員エンジニアとしての経験が1年未満の人
フリーランスエンジニアは正社員エンジニアと比べて新しい案件(現場)に行く機会が多いです。
開発はチームプレイであるため、初めての現場でもコミュニケーションが取れなければいけません。
これは誰とでもすぐ仲良くなる陽キャじゃないとダメって意味ではないです。
ちゃんと報連相ができたり、既存メンバーや現場マネージャーの意見をよく聞いて従うといった社会人として最低限のコミュニケーション能力のことなので安心してください。
フリーランスエンジニアになるのは最低でも1年以上の正社員エンジニア経験を積んでからをオススメしています。
できれば3年以上程度の正社員経験があると安心です。
未経験だったりチームでの開発経験がないと入れる案件が極端に少なくなってしまうからです。
フリーランスエンジニアの市場と需要
フリーランスエンジニアの市場動向や需要について解説します。
各言語別の求人数の割合
下の円グラフはフリーランスエンジニアの各言語別の求人数の割合です。
案件の割合としてはJava・JavaScript・PHPの案件数が多い傾向があります。
とはいえ、Python・Rubyも3,000件以上と案件すうは豊富。
Goについては案件数が少ないものの単価は他より頭一つ抜けて高い印象です。
Web系はリモート案件が増えている
BtoB、BtoC問わずWeb系のシステム開発案件はリモート案件が増えています。
エージェントにフルリモートの条件で案件を探してもらっても問題なく案件が見つかるため、フルリモート案件の中から好きな案件を選べる状況です。
僕も現在フルリモートのWeb系案件で働いています
企業の中にはリモートでも問題なく仕事が回るためオフィスを縮小したところもあります。今後もエンジニア業界のリモート化は継続していくと思います。
逆に実際の機材がないと業務がし難いインフラ系や組み込み系ではコロナ禍でリモートとなっていた働き方が元に戻ったところはあります・・・。
フリーランスエンジニアの平均年齢
ITエンジニアを対象とした独立行政法人 情報処理推進機構の「IT人材白書2016」調査では、フリーランスの回答者年代内訳は上手の通りでした。(全体473名)
最も多いのが50代で50.2%、30代と40代の合算で47.1%です。
ただ僕のフリーランス現場経験での肌感覚としては30代〜40代が多い印象です。
フリーランスと正社員の税金の違い
フリーランスと正社員で支払う必要のある税金は以下の通りです。
フリーランス | 正社員 | |
---|---|---|
所得税 | ○ | ○ |
住民税 | ○ | ○ |
消費税 | ○ | ○ |
国民健康保険料 | ○ | ○ |
国民年金保険料 | ○ | ○ |
個人事業税 | -(SE/PGなどエンジニアは対象外) | – |
固定資産税 | ○(持ち家を仕事場にする場合のみ) | – |
健康保険料 | – | ○(会社が半額負担) |
厚生年金保険料 | – | ○(会社が半額負担) |
雇用保険料 | – | ○(会社が半額負担) |
大きな違いがあるところは、健康保険料と年金保険料です。
正社員は会社が半額負担してくれています。
フリーランスの場合は全額自身で払わなければならないため手元から出ていく金額が大きくなります。
国民健康保険料は地域や年収によって保険料が異なり、国民年金は2022年時点で月額16,590円です。
正社員の厚生年金は4月〜6月の月給によって支払額が決まり、国民年金より負担は大きいですが貰える年金も多いので実質的な負担は少なくなります。(年金制度が崩壊しなければの話)
税金は収入が大きければ金額高くなり、収入が低ければ税金が安くなります。累進課税という制度です。
税金は課税所得にかかります。
売上 ー 経費 = 課税所得
です。
フリーランスは上手く課税所得を圧縮することで税金を減らす節税対策ができます。
フリーランスエンジニアはなぜ「やめとけ」と言われるのか
一部では「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われることもあります。
その主張は以下の通りです。
- ブラックな現場に出くわす可能性がある
- 常駐の仕事が多い
- 雇用や収入が不安定である
- 独立した後も勉強が必要
- 年齢制限がある
この主張は事実ではありますが、だから「フリーランスエンジニアはやめとけ」となるのはちょっと短絡的です。
ブラックな現場に出くわしたり、常駐の仕事になってしまったりするのは通常の正社員転職でも変わりません。
ヤバイ現場に当たってしまったときに逃げやすいのは圧倒的にフリーランスです。契約を更新しなければいいだけです。
雇用や収入に関して正社員の方が安定しているのはガチですが、安定の意味をどう捉えるかにもよります。
正社員の給料で安定しているのが良いという人もいれば、フリーランスエンジニアでガッツリ稼いで貯金や投資を増やした方が安定と思う人もいると思います。
フリーランスエンジニアは実力が求められるため独立した後も勉強することが推奨されます。
ただこれは正社員である場合も同様です。エンジニアはどんな働き方でも自分のスキル向上のために勉強しなければいけない生き物です。
とはいえ、勉強しない人が多いのも事実です。ここだけの話実際やっていけます。
しかし勉強するとフリーランスエンジニアの中でも上位に入れて単価に直結していくので努力した分お金になって返ってくると考えた方がいいでしょう。
まとめ
この記事ではフリーランスエンジニアとは何か、正社員との違いや収入面の実情を詳しく解説しました。
フリーランス(準委任契約)のエンジニアは正社員と異なり「○○円の報酬をくれたら○ヶ月の間力を貸すぜ」といった働き方です。
中世の傭兵が語源らしいですがまさしくその通りだと思います。
アニメやモンハンなどで、クエストがギルドのボードに張り出されていて冒険者がそのクエストを受注して報酬を貰うっていうシーンありますよね?
フリーランスはまさしくあのイメージです。
案件(クエスト)がフリーランスエージェント(ギルド)に集まっているので、自分でクリアできそうなクエスト、少し背伸びすれば達成できそうなクエストを受注して報酬を貰います。
クエストをこなしていると力がついて、さらに難易度の高いクエストに挑めるようになります。
ゲームのような感覚で成長しながら比例して収入も大きくなるフリーランスエンジニア、興味を持ってもらえたら幸いです。
読んでくれてありがとうございました!以下の記事も読んでくれると嬉しいです!
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